加美老健だより 『こんにちは 加美老人保健施設です』

こちらのページでは加美郡の両町(加美町・色麻町)の広報誌に掲載している 『こんにちは 加美老人保健施設です』 を紹介しています。毎回、加美老健職員が施設や介護に関するさまざまな情報を発信していきます。


第14回 地域包括ケアシステムについて

第13回 老健でのボランティア活動の紹介

第12回 老健での看護師の仕事ついて

第11回 認知症の人の心理について

第10回『物忘れ(短期記憶障害)』について

第9回  リハビリテーションについて

第8回  『食』について

第7回  認知症の利用者の行動から見えるトイレの歴史 その2

第6回  認知症の利用者の行動から見えるトイレの歴史 その1

第5回  加美老健について

第4回  理学(作業)療法室と栄養管理室の紹介

第3回  認知症専門棟と通所リハビリテーション部門の紹介

第2回  一般療棟の紹介

第1回  相談指導室の紹介

こんにちは 加美老人保健施設です 第14回


こんにちは。加美老人保健施設加美老健施設長の芦立です。

今まで「加美老健って何だろう」という疑問に答えるために、私たちスタッフが加美老健について担当部署ごとにいろいろと書かせて頂きました。また介護についての情報を書かせて頂きました。いかがでしたでしょうか?加美老健や介護のことが少しでも身近のものに感じていただけたのなら、私たちの幸せでもあります。

最近、皆さんは「地域包括ケアシステム」という言葉を耳にする機会がありましたか?どういうものかといいますと、厚生労働省が2025平成37を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制地域包括ケアシステムの構築を推進しているものです。つまり介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けることができるようにしましょうというものです。地域により実情が異なりますので、地域包括ケアシステムの構築も地域により異なります。加美老健も加美郡での地域包括ケアシステムの一つの歯車として、これまで以上に機能していきたいと思います。これからも皆さんのご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

さて、このシリーズは今回をもちまして終了となります。加美老健のことについてもっともっと情報が欲しい方は、直接加美老健までご連絡ください。また今まで広報誌に載せました「こんにちは加美老健施設です」は加美老人保健施設のホームページよりご覧になれます。




こんにちは 加美老人保健施設です 第13回


こんにちは、加美老人保健施設事務長の浦山です。

これまで本施設について、各部門からいろいろな情報を掲載してきました。老健施設はいろいろな職種が協力して、利用者の方に、看護・介護・リハビリテーション・栄養等多方面からお世話をしていますし、皆さんに楽しんでもらえるように様々なレクリェーションも行っています。

また、毎年いろいろな方々に慰問に来ていただいています。今年は、保育所の皆さんのかわいらしいお遊戯や歌、民生委員児童委員の皆さんによる歌と踊り、ミュージックケア研究会の方々による集団音楽療法、民謡のボランティア団体の皆さんによる歌と踊りなどを披露していただき、利用者の方々は、笑みを浮かべて、歌や踊りに合わせてリズムをとったり、手を動かしたりして楽しいひとときを過ごしました。ほかにも、毎年施設内の環境整備(除草作業)にもボランティアの皆さんに年2回ご協力をいただいています。

このように、本施設は地域の皆さんに支えられて運営しています。本施設は、これからも地域に根ざした施設を目指し、皆様の大切なご家族のお世話をしていきますので、今後も皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

次回は、芦立施設長が担当します。



保育所の皆さんによるお遊戯


こんにちは 加美老人保健施設です 第12回


新年あけましておめでとうございます。公立加美病院・加美老人保健施設の総看護師長の高橋里実です。

今回は老健での看護師の仕事について紹介します。

老健には10名の看護師がいます。日勤帯では回診係として必ず1名は各療棟に看護師が勤務しています。医師の回診があり、薬の指示・必要時は採血・点滴等も行います。夜勤帯は老健全体で看護師は1名となりますが、各療棟に夜勤介護士を全体で4名配置しており、利用者様の状態を看ながら介護士と連携し体調の管理をしています。加美病院と併設していることもあり、急変時は外来受診にも素早く対応できるため、入所中の安心にも繋がります。

また、在宅復帰・在宅支援はもちろん、看取り(ターミナルケア)を実践しています。高齢者の方に利用して頂いている以上、看護師も他スタッフも、ご家族も色々な覚悟はしています。施設長を中心に入所している利用者様の状態・状況に合わせたカンファレンスを行い、これまで数十名の利用者様を看取る経験もしています。このような時も看護師は慌てず落ち着いてサポートしています。

また、3年前から看護学生の実習場所としても責任を担っており、3名実習担当者も指導者として力を発揮しています。

駆け足で説明した老健の看護師の仕事、理解して頂けたでしょうか。これからもたくさんの利用者様の笑顔が見られるように頑張りたいと思います。本年もよろしくお願いします。

次回は相談指導・事務室が担当します。




こんにちは 加美老人保健施設です 第11回


こんにちは!介護士長の小川です。今回は「認知症の人の心理」について紹介します。

認知症には必ず中核症状があります。直前のことを忘れてしまう「記憶の障害」、時間・場所・人の見当がつかなくなる「見当識の障害」、料理の手順など物事の手順・段取りが分からなくなる「実行機能の障害」、思考の連続性がなくなる「思考力・判断力の障害」などです。

このような中核症状を患った「認知症の人の抱える心理」は次のような状態が日常的に起きています。

@「慢性的な不快感」 認知症の人は日常的に思い通りにならないことが多いためイライラ感や不快感を生じやすいのです。

A「持続する不安感」 知らない場所で道に迷った時の不安。知っている人が誰もいない場所にいる時の不安。大切な物が見つからない時の不安など、このような不安が日常的に起きています。

B「自発性の低下やうつ状態」 認知症の人は、自分の思い通りならない事が増え、人から怒られることも増えることから落ち込んでしまいやすいのです。

C「混乱状態」 判断力が低下し周囲で起きていることが理解出来ず、自分が何をしてよいか分からなくなると混乱することになります。

D「感情の変わりやすさ」 認知症の人は非常に強いストレスを抱えながら生活しているので、ちょっとしたことで感情的になりやすいのです。

認知症の人の内面を理解し察することが看護・介護の基本となります。



こんにちは 加美老人保健施設です 第10回


こんにちは!介護士長の小川です。今回はアルツハイマー型認知症の特徴的な症状の一つである『物忘れ(短期記憶障害)』について紹介します。

『物忘れ』は直前の事を忘れてしまうという特徴があります。そのため同じ事を何度も繰返し聞くことがあります。それは自分が言った事、聞いた事をすぐに忘れてしまうために起こります。いや、忘れると言うようより『失う』と言うべきかもしれません。どんなに博覧強記で記憶力が超人的な人でも認知症になってしまえば、『物忘れ』は免れないのです。

介護者から「さっきも言ったでしょう!!」というような対応は無意味なだけではなく、本人の立場からすると「分からないから聞いただけなのに、なぜ怒られるのだろう」「あの人は怖い」となるため、介護者との関係が悪くなることもあります。現に認知症の介護で一番ストレスを感じる事は「何度も繰り返し同じことを言われる」が最も多いと言われます。そして虐待の要因の一つになっています。物忘れに対しては、同じことを根気よく伝えていくほうが、介護者にとっても本人にとっても有効であり、一番楽な方法と言えます。

しかし専門職として働いている私達も、あまりに繰返しの頻度が高いと、時には思わずイラついてしまう事もあります。その度に、これではいけないと自分を諌めますが、それでも未熟な私達は自分の気持ちを抑制し笑顔を作ることが難しくなってしまうことがあります。いつかは自分の感情をコントロール出来るようにと、また今日も介護の仕事へと向かいます。



こんにちは 加美老人保健施設です 第9回


こんにちは!作業療法士の早坂です。以前この『こんにちは 加美老人保健施設 第4回』で老健でのリハビリテーションを紹介しました。今回はもう少し詳しく紹介します。

まずは、『体を動かす体操』です。加齢や病気によって体を動かす機会が減ると筋力が弱くなり、今まで行えていたトイレや着替えなど身の回りの動作に加え、周囲との関わりが制限されてしまい、さらに動きたくなくなるという悪循環になります。ベッドで寝たきりで体を動かさないでいると関節が動きにくくなり、筋力が落ちてしまいます。そのような利用者さんには関節を動かしたり、体を起こし椅子に腰掛けることから関わります。椅子に腰掛けられるけど、立てないからトイレに行けないという場合は足の運動や立つ動作の確認などを行います。椅子に座ったまま、太腿を左右交互に持ち上げられますか?利用者の皆さんには、『できるだけ自分のことは自分で行っていただくために』と動かせる範囲で運動を行っていただいています。

次に『頭を使う(考える)運動』です。右手はグー、左手はパーにして下さい。一瞬で左右のグーとパーを交換します。リズム良く何度も行ってみてください。交換できましたか?グーとパーでできたらチョキとパーでも行ってみてください。頭では理解していても指の動きがついていけないことがあります。利用者さんは笑顔で「できた」という方もいれば、難しい顔で「指が動かない」という方もいます。簡単にできる頭の体操でした。

次回は看護・介護部門が担当します。



こんにちは 加美老人保健施設です 第8回


こんにちは!管理栄養士の小関良子です。今回は人間にとって大切である『食』をテーマにしたいと思います。

「食べるということはあなたにとってどんなことですか?」生きるために必要、五感の刺激、友人との交流手段、楽しみ・喜びなど様々なことが思い浮かんでくると思いますが、食べることは人間にとって尊厳そのものとも言われています。

高齢者は、食べることが楽しみであっても、加齢とともに噛む力や飲み込む力の低下、消化吸収力の低下、様々な疾患があるなど食生活に大きな影響を及ぼす変化が起こり、栄養不足による低栄養に陥りやすい特徴があります。低栄養状態が続くと日常生活動作や免疫機能が低下し、寝たきりや褥瘡(じょくそう)、誤嚥(ごえん)性肺炎など様々な原因となり生活の質の低下を招きます。

当施設の入所者様はほとんどが高齢者です。入所者様の状態も様々ですが、食べる楽しみや尊厳を考え、単なる低栄養の改善や予防にとどまらず、口から食べることを大切にしています。また、一口でも最期まで食べる喜びを感じていただけるように取り組みも行っています。

年齢や疾患により食生活のポイントは違いますが、食べることの大切さは同じだと思います。当たり前すぎる食事ですが、いつまでも食べる喜びを感じることができるよう、食欲の秋を迎える前に食べることについて考えてみませんか。

次回の担当は作業療法士の早坂知苗子です。


食事もスタッフがサポート



こんにちは 加美老人保健施設です 第7回


こんにちは!介護士長の小川です。今回も『認知症の利用者の行動から見えるトイレの歴史』について紹介します。

当然ですが、施設内のトイレは全てバリアフリーの洋式トイレです。しかし、これがときに認知症が進行している方にはトイレと認識できないこともあります。加美郡内で育って生活をしてきた方の多くの家のトイレは汲み取り式の和式であったはずです。身体記憶がよみがえりトイレは和式しかないという記憶の状態で、現在の洋式水洗トイレを認識することは難しいことです。

その結果、トイレが見あたらずゴミ箱や部屋の隅で用を足してしまう行為が見られます。職員から見ればいわゆる『放尿・放便』という困った行為となります。男性の場合は、洋式トイレというのが更に厄介な代物になります。小さい頃から長年立位で用を足していた方に洋式トイレに座って用を足してもらうことは簡単ではありません。皆さんも長年染みついた生活習慣を簡単に変えることができますか?認知症の方は更に困難が生ずるのです。

認知症により洋式トイレが認識できない方に施設のトイレはどう見えているのでしょうか。水洗化・洋式化し更にお尻まで洗浄できる機能の付いたトイレは、見たこともない不思議・不可解なものに見えているかもしれません。そして『トイレはどこ?』と探し歩いています。認知症の方の心を理解し、何気なく、さり気なくトイレへ誘うのも介護の仕事です。

次回は、主任管理栄養士の小関が担当します。


リハビリ訓練を行う理学療法室



こんにちは 加美老人保健施設です 第6回


こんにちは!介護士長の小川です。今回は『認知症の利用者の行動から見えるトイレの歴史』について紹介します。

アルツハイマー型認知症では、徐々に短期記憶障害(物忘れ)や見当識傷害(認知症の進行とともに時間→場所→人物の順に不確かになります)の症状等が現れます。しかし昔ながらの身体記憶はかなり保ちます。

その中の排泄行為から『トイレの歴史』が見えてきます。日常的に排泄行為でよく見かけるのが、トイレットペーパーを軽く揉んでから汚れをふき取る方が多いことです。これは汲み取り式便所で『落とし紙』として使った新聞紙や粗い便所紙を揉んで柔らかくしてから使ったことが身体記憶として残っていると推察できます。

また、次のような方もいます。使用済みのトイレットペーパーを便器内に捨てず、汚物入れや、入れ物がないとゴミ箱に入れるという行為が見られます。これは職員からすれば不潔行為ととらえがちなのですが、昔の農家の方は糞尿を肥に使うことが多かったと聞きます。そのため糞尿を肥やしに使う時に紙が入っていると除去するのが大変であったそうです。

一見おかしな行動もその方の生きてきた生活史(加美郡の歴史ですね)とともに日本のトイレ史をも伺い知ることができると言えます。このような視点で利用者一人ひとりの行動を見守っていると新しい発見と驚きがあって毎日の介護の仕事が実に楽しいです。


大浴場



こんにちは 加美老人保健施設です 第5回


こんにちは。加美老人保健施設(加美老健)施設長の芦立です。これまで4回にわたり、『加美老健とは』いうことで老健の仕事の内容についてご紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか?「なんとなく分かった。」「まだまだ分かんねえ〜」などいろいろご意見・ご感想があると思います。

そこで、これからは加美老健の職員より、老健のこと、介護のことなど、情報発信をしていきたいと思います。また老健には様々な職種が働いていますので、介護についての悩みや相談、質問がありましたら今まで同様受け付けたいと思います。

さて、今回は今までに紹介されていなかった加美老健についてです。それは実習の場として、看護・介護・リハビリ・栄養士などの学生さんの受け入れを行っていることです。また中学・高校の職場体験の受け入れも行っています。少しでも多くの方々に介護について関心を持っていただけるよう、これからもこの活動を続けていきたいと思います。

次回は小川介護士長が担当します。


回診



こんにちは 加美老人保健施設です 第4回


今回は、理学(作業)療法室と栄養管理室を紹介します。

まず、理学(作業)療法室で行っているリハビリテーションについて照会します。

老健でのリハビリテーションは、体への負担が少なく安全にできるだけご自分で身の回りのことができることを目標にしています。一人で動ける方や介護が必要な方、寝たきりの方などご利用者一人ひとりに合わせ、どのような動作ができないか、どの動作に介助が必要かを検討し日常生活の動作や手足の筋力を鍛えるリハビリメニューを作り、安全な生活を送るための練習をしています。

体を動かすだけではなく、認知症への対策も行っています。頭の体操と生活動作練習を組み合わせて行うことで、認知症の進行を遅らせたり、認知症があっても尊厳ある生活を送ることができるようなお手伝いをしています。

栄養管理室では、『おいしく楽しく安心して召し上がれる食事の提供』を理念とし、管理栄養士が、入所者と通所リハの利用者の一人ひとりの状態に合わせた食支援や栄養管理、退所される方へのご自宅でのアドバイスを行っております。

ご利用者は、疾患、歯や飲み込みの状態、食事の動作、認知症の症状による食事への影響など状況は様々ですが、食べることが楽しみです。その楽しみを感じていただけるように四季折々のメニューのほか、暦の行事に合わせた行事食、食事を選択できる選択食、麺やパンなどの提供も行っております。

私たちは、『ごはんうめがったよ』の言葉や、ご状態の改善や安定している姿を励みに日々頑張っております。

今後もご利用者のかけがえのない時間をその方らしく生活できるよう、『食』を通じてご支援させていただきたいと思います。


リハビリテーション



こんにちは 加美老人保健施設です 第3回


今回は、認知症専門棟(西療棟)と通所リハビリテーション部門を紹介します。

西療棟は、認知症の症状で、物忘れなどだけでなく、徘徊・妄想・攻撃的行為・不潔行為等の危険行動の症状を伴う方が生活をしています。

このような重症な認知症の人に、「認知症の人を中心に据えた介護」を実践するため、10年ほど前から加美郡内の介護事業所ではいち早くユニットケアを導入しています。私たち職員は、認知症の人の声に耳を傾け、その人の人生の物語を知り、その人らしく生きていくための支援をすることに日々奮闘しています。そして、加美郡内で唯一の介護老人保健施設としての役割と認知症介護を実践するため、常に知識・技術の向上に努めています。「すべては認知症の人とご家族の笑顔のために」

次に、通所リハビリテーションについてご紹介します。

通所リハビリテーションは、要支援・要介護の方がご利用されています。

通所の一日は、元気な挨拶から始まり、その日の体調を確認し、リハビリを行います。その後は入浴、作業(ぬり絵・数独(数字パズル)・季節に応じた壁画作り等)、昼食、皆様一緒のレクリエーション(笑い、涙?あり)を行い一日が過ぎます。

「さぁ、リハビリをしますよ」とは違い、一日を過ごす中での生活がリハビリとなります。無理なく、自然に、何より皆様が楽しく体を動かせるように努めております。そして自宅でも笑顔で過ごしていただけるよう、今できる事を維持し、さらに一つでもふえることを目指し、取り組んでいます。

次回は、リハビリテーション部門と栄養部門を紹介します。


通所リハビリ(レクリエーション)



こんにちは 加美老人保健施設です 第2回


今回は、一般療棟の東療棟と二階療棟をご紹介します。

東療棟では、現在28名の方が利用されています。病院を退院後、もう少しリハビリしたいという方や、一人暮らしで大変という方など理由は様々ですが、皆さん笑顔で過ごされています。

入所されている方々は、体調や状態に合わせていろいろな事に取り組んでいます。機能維持のためにリハビリを行ったり、レクリエーションを企画し、体や頭を使ってコミュニケーションが図れる場を提供しています。手先が器用な方が多く、空いている時間に作品の製作に取り組んでいます。素晴らしい作品が多く、展示していますのでぜひ一度観にいらしてください。

私たちは、毎日の生活のお手伝いをしています。そして、人生経験豊富な先輩方からはたくさんの知恵やアドバイス、最高の笑顔をいただいています。

二階療棟は、ベッド数が42床と本施設の中では一番多い療棟です。昨年1月からはユニットケアに取り組んでいます。ユニットケアとは、自宅に近い環境で、利用者一人一人の個性や生活リズムに応じて生活していただけるようにサポートする介護手法のことを言います。

現在、14名のユニットが3つあります。ユニット内では、食事やお茶、体操や計算・塗り絵等の軽作業やタオルたたみ等を行いながら過ごされています。また、共有スペースでは体を動かしたり、作品を作ったりしています。季節に応じた催し物ではクリスマスケーキや芋煮を作ったりして、利用者が楽しく生活が送れるように職員で工夫しあいながら取り組んでいます。

次回は、認知症専門療棟と通所リハ部門を紹介します。


展示している作品の一例


こんにちは 加美老人保健施設です 第1回


 こんにちは。加美老人保健施設(加美老健)施設長の芦立です。加美老健は、平成14年7月に開所し、長期入所、ショートステイ、通所リハビリテーションなどの介護サービスを提供している加美郡で唯一の介護老人保健施設です。
 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「加美老健と聞いたことはあるけど実際はどんな施設?」「加美老健ではどんなことをしているの?」という疑問をお持ちの方に、これから数回にわたりまして加美老健についてご紹介していきたいと思います。

 施設長 芦立 毅


まず、相談指導室からご紹介します。

老健への入所に関する相談を受付する窓口で、施設の開設当初からのベテランの支援相談員(社会福祉士)2名・介護支援専門員1名が笑顔で暖かく相談に応じています。

相談内容は、「在宅介護をしているんだけど最近動けなくなってきた…」「病院退院後の生活に不安があるので、施設を利用し生活リハビリをしてから在宅生活を考えたい…」「特別養護老人ホームは申し込んでいるんだけど、まだまだ順番が来ない…」などのお困りや不安。そのほか介護保険に関するさまざまな相談をお受けしております。時には嫁姑のご相談も…。

事務部門は、事務長と事務員2名(1名は支援相談員兼務)で、施設の運営管理や請求業務等を担当しています。

見学も承っておりますので、どうぞお気軽によってけらいんね!!

次回は、一般療棟の東療棟と二階療棟についてご紹介します。



                窓口で相談を受付